ポイントサイトでポイントを管理するための方法とは

ポイントを効率的かつ正確に管理するには

ポイントの管理は、単にポイントの加減算を制御するだけでは足りません。最低でも、ユーザーが起こしたアクションから、「誰が」「いつ」「何故」「どこで」「どれだけ」というポイント加算のための要素を記録しなければなりません。

ポイント通帳の作成

ポイントサイトでは、ユーザーの保有するポイントを銀行の通帳のように「ポイント通帳」を作成して管理するだけでなく、ポイントの発生と消滅を時間と理由を付けて保存していく必要があります。また、ポイントの種類は1つではなく、管理者によって承認されたか、ユーザーによって使用されたかなどによって、ポイントの取り扱われ方が異なり、これらを細かく分類し記録していく必要があります。

ポイントを正確に効率的に管理するには、ポイント通帳作成の元になる各ポイントの定義をしっかりと行なわなければなりません。

ポイントの定義

ポイントサイト管理システム win では、ポイント通帳に「仮ポイント」「保有ポイント」「交換申請中ポイント」「使用ポイント」「獲得ポイント」のフィールドを作成し、ポイントの種類によってこれらを区別しています。

仮ポイントとは、サイトのユーザーが広告やサービスを利用して、ポイントを獲得する権利が発生しているが、管理者やポイントシステムによって承認されていないために、ユーザーが使用することが出来ないポイントを指します。仮ポイントが承認されなかった場合は、ポイント獲得の権利は最初からなかったものになります。

保有ポイントとは、管理者やポイントシステムが承認し、ユーザーが使用する権利を得たポイントを指し、承認は手動またはシステムによる自動によって行なわれます。保有ポイントは、ユーザーが使用する権利を得たポイントですが、一定数に達するまでは使用することが出来ず、有効期限の到来によって消滅することもあります。

交換申請中ポイントは、ユーザーが特典へのポイント交換を申請したが、交換完了には管理者の承認が必要な場合に、保有ポイントから差し引かれ、一旦「交換申請中」として取り扱われます。ポイントが承認されると使用済みのポイント(使用ポイント)に変わりますが、管理者が承認しなかった場合は保有ポイントに組み戻されます。

使用ポイントは、特典への交換が完了し既に使用済みとなったポイントで、再び使用することは出来ません。

獲得ポイントは、保有ポイントと交換申請中ポイント、使用ポイントを足した総獲得ポイント数で、仮ポイントは含まれません。

各ポイントがどのような時に発生し変更、消滅するのが決定していれば、後は引き出しに物を片付けるのと同じです。次に、各ポイントの取扱い条件を、システムの設定項目で決定します。

ポイントの設定項目

ユーザーが保有するポイントについて、管理者が永久に交換義務を負うのは現実的ではありません。保有ポイントには交換のための有効期限を設け、「最後に保有ポイントを獲得してから2年以内に保有ポイントの加算がない場合は、保有ポイントは消滅する」というように設定することが出来ますが、有効期限無しの設定も行なうことが出来ます。

ポイントの最低交換数は、交換特典ごとに自由に設定出来なければなりません。ポイント交換のために管理者が費用(手数料・送料など)を負担しなければならない場合は、ユーザーが交換を行なう度に損失が発生することになります。

ポイントの特典への交換レートは、サイト内で明記する必要があります。特に、貯まったポイントが1ポイント=1円でない場合は、ユーザーが失望することによって、サイトの評価を下げてしまいます。

主要な項目について触れましたが、ポイントサイトの設定項目はこれだけではありません。ポイントサイト管理システムは、ポイントの発生・変更・消滅を処理すれば足りると考えられているなら、「ポイント管理システム」で十分に役割を果たすことが出来ますが、ポイントサイト管理システムは、ポイント、会員、広告、ASP、コンテンツを一元管理する高度なシステムですので、入退会、不正の監視、外部サービスとの連携などの多く機能を当たり前に備えている必要があります。

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